流れる時軸
今日も可愛かった。
3人で話しながら屋上から教室へと移動途中に、
楽しそうにしていた理由を聞かれ、
越前くんで妄想してました。
とも言えず、
「2人が話してる姿が楽しそうに見えて」
笑ってるなんて気が付かなかったよ。
渇いた笑いをしながら、返事を返せば、
「ふ〜ん」
素っ気ない返事が返り、
階段で越前と別れ、桃城と2人で歩くと、
見られてる・・・
どこからともなく感じる視線に、足を止め振り返って見るが、
誰も姿が見えず、首を捻る。
なんだろ?
桃城君と一緒にいるからかな?
浮かんだ考えに納得し、桃城からの質問に答を返し、教室前で別れた。
慣れ始めてきた教室内を歩き、自分の席へと戻れば、
「おかえり〜」
隣の住人からの挨拶に
「ただいま」
照れながら挨拶を返せば、
「コレ次の授業のノートね」
差し出された大学ノートを受け取り、
「ありがとう」
礼を言った後、椅子に座りノートを写し始めた。
「あ、さっき桃城君と帰ってきたけど、知り合いになったの?」
問われた言葉に、慌て顔を上げ
「購買でパンを買う時に知り合って・・・
それで、話をしたらこんな時間になっちゃって・・・」
しどろもどろに答を返せば、
「明るいし、話してると面白いし、
面倒見も良い上にカッコ良いからモテるんだよ」
「そ、そうなんだ・・」
苦笑いをしながら頷けば、微笑まれ、
「しかも、テニス部で・・
あ、ウチのテニス部は有名で、レギュラーメンバーはカッコ良い人が多くてね。
特に人気なのは3年6組の不二先輩に菊丸先輩は人気でね。
不二先輩はいつも優しいし、微笑でて雰囲気柔らかいし、
菊丸先輩は明るくて、話してると楽しくて、弟気質かモテのポイント」
ドコで呼吸をしているのか解らないぐらいの早口で、
合いの手を入れることさえ出来ず、呆然と聞いていれば、
気が付かない間に女子生徒が増え、
「なに言ってんの!
1番人気は生徒会長で青学テニス部部長を務める、
手塚先輩に決まってるじゃない」
初めて聞く声に、
「そ、そうなの・・・?」
ドモりながらの返事をすれば、
「手塚先輩は男子にも人気なのよ。
なんて言うの?あの威厳みたいなのが良いみたい」
また、初めて聞く声の言葉が聞こえ、
「威厳があるんだぁ・・・」
納得したようなしないような曖昧な返事を返すものの、
威厳かぁ・・・
ありそうだよ・・あのお方・・
読んでる時に思ったんだけど、
あの「グランド20周!」とか腹の底から声出してそう・・
てかアニメは出してたネ。
まだ、生塚さんは見たこと無いけど、
彼は遠くから眺めたい人だよね・・・・
まぁ、3年は全員遠くから眺めてたい方々だね!
聞こえてくる話しを右から左へと流し、
自分のココロで1人会話をしていれば、
「私、大石センパイが好きなんだ」
そんな聞こえてきた言葉に驚き、
声の主を探してみれば、またもや初めて声を聞く子だった。
頬まで染めて・・・
かわいいなぁ〜
純情な女の子を眺め、
その純情を持って大きくなってね。
エールをココロの中で送れば、
いつの間にか、ダレが好きなのと主張が始まってた。
聞こえてくる名前は
不二・菊丸・手塚・越前
大体納得出来る名前に
ドコの世界でも人気モノですな・・・
自分の現実世界と比べる。
そんな中
大石・桃城の名前も聞こえ、
おぉ、青学のお母さんも人気じゃん!
1人、喜びに浸っていれば、
「お前ら、授業は始まってとるんだぞ。
席に付かんか!」
一喝する声に、集まっていた女生徒は自分の席へと戻る。
もしかして、全員が集まってましたこと?
慌て、イスを引く音と人の数に、唖然とするしかなかった。
結局、借りたノートは写す事が出来ず、
誤りながら返せば
「気にしないで」
微笑みながらの言葉に
「放課後にまた見せて」
コッソリとお願いをすれば、
良いよ。
とのOKサインを貰い授業へと集中していった。
数学かぁ・・・
相変わらずややこしいな・・・
公式をノートに書き、
例題を解きながら、説明を聞けば
アル事に気が付く。
もしかして・・
もしかしなくても、スミレ先生じゃ御座いませんか!?
黒板に数式を書き終え、生徒達へと向いた顔は
テニス部顧問 竜崎スミレその人だった。
私って、すっごいラッキーじゃない?
ココロの中で1人舞い上がり、
真面目に説明を聞いていく。
ナルホド・・・
マジメに聞けば数学も解るモノになるのね・・・
というより、スミレ先生の説明がお上手なんだね。
流石、教員歴が長いだけはあるわ!
サイコーです。
スミレせんせー!
舞い上がるココロ内に、
声を聞き逃してなるものか!
などと意気込み、真剣に聞く中
お隣さんから声がかかった。
「さん」
竜崎先生に気付かれない様に、視線は黒板に向けるが
意識はに向いており、
「どうかしたの?」
同じ様に返せば、
「桃城君、何か言ってた?」
問われた言葉に首を捻れば、
「テニス部の事なんだけど・・
その、河村先輩がどうとか・・・」
言い難い事なのか、少し戸惑いながらの言葉に、
「部の事は言ってなったけど、
テニスの面白さを語ってくれたよ」
そりゃ、熱いほどに・・・
最後の部分はココロの中で漏らし、
返事を返せば、
「そっか・・・」
寂しそうな笑みを浮かべるが、
次の言葉を言いかけた瞬間
「、話をする程の余裕があるなら、
コレを解いてみな」
竜崎先生の言葉に、驚き、
渋々席を立ち、黒板の前に立ち書かれた問題を解いていく。
たしか・・・ココがXで・・・
自分の記憶と、先程習ったばかりの公式を思い浮かべ、
所々止まりながら答えを導く。
「出来ました」
チョークを置き、竜崎先生の答え合わせを待てば
「予習はちゃんとやっているみたいだねぇ。
だからと言って、お喋りをしていいて訳じゃないよ」
戻っていいぞ
注意を貰い席に帰れば、
「ごめんね」
お隣さんから片手と言葉で誤りを入れられ、
「大丈夫だよ」
微笑み、
互いに授業に集中した。
真剣にノートを取り、解説・説明を聴けば
終わりを告げる声と同時にチャイムがなり、
日直の声で席を立ち、1礼と挨拶で授業の終わりを告げ、
10分の休憩に入れば、いつの間にか女子が集まり、
テニス部の話で盛り上がった。
話しの話題は
校内ランキング戦
1年がレギュラーになり、3年の乾先輩がレギュラー落ちをした。
そんな話題で盛り上がる中、
終わってしまったのか・・・ランキング戦・・・・・
軽くショックを受け、
もしかすると例の雨の試合も終わってます?
アレだけは・・アレだけはまじかで見たいですよ!!
あぁ・・カミサマ・・・・
ココロの中で願ってみるものの、
終わっているのか、まだやっていないのか解らず、
振られる話しに頷く事しか出来なかった。
人気ですな・・レギュラー陣
絶える事のない話しに感心もするが、
色々と大変そうだね・・・
余計な心配もしてみる。
上の空で会話を聞き流し、
チャイムが鳴れば、授業の始まりを告げ
それぞれが、自分の席に戻り授業を受けた。
最終授業を受け、終わりのチャイムと共に
部活へと行くのか、早々に居なくなり、
教室に残ったのは、2人だけとなったしまった。
「はい、ノート」
差し出されたノートを受け取り
「ありがとう」
書き写していけば、数ページ目から書き方が変わっている事に気付き、
「ココなんだけど・・」
書き終えるまで待ってくれているお隣さんに声をかければ、
「あぁ!
担当だった先生が腰を痛めてお休みになっちゃって、
そこから竜崎先生に代わってね。
黒板の書き方とか、説明の仕方とかが変わって、
書き方を変えたの」
笑いながらの言葉に
「そうなんだ・・・」
意味が含まれない返事を返し、
書く事に集中する。
が、
見知らぬ先生ですが、本当に・・
いや、心の奥底から感謝します。
大きな声で言えないのが残念ですが・・・
本当にありがとぉー!!
ココロの中で礼を言い、
黙々と書き写していく。
入学してから約1ヶ月の授業は
学科によって量が違い、
また、明日借りるとの約束を付け、
オレンジ色に染まる教室に鍵をかけ、お隣さんと帰っていく。
話題はやっぱり男子テニス部
ちなみに、内容は
『誰が好みか?』
若い子が1番好む話題だよね・・・
盛り上がりやすいしね・・・・
「で、さんは誰が好みなの?」
期待と好奇心が混ざった視線と笑顔に、
ココロの中で苦笑いし、
「ダレと言われても、桃城くんと越前くんしか
会った事無いからなぁ・・・」
一応考えるフリをしながら、本音を答える。
夢小説は好きだし、ハマってたから読んでたけど、
特定の人は決めてなかったし・・
書かれているキャラは全員読んでたなぁ・・・
思い浮かべる現実の事に、
自分の生活って寂しいなぁ〜
なんて軽く思いながら話しを聞いていけば
視線を感じ、勢い良く振り向くも人は見えず首を捻れば
「私ね、河村先輩が好きなの」
頬を染め、恥ずかしそうに顔を背ける姿に、
あぁ、もう!
女の子は可愛いなぁ!
この純粋さがたまらないよね!
ココロの中でガッツポーズをし、
「河村先輩?」
知らないフリをしながら聞き返せば、
熱い想いを聞かせてくれた。